ソーシャルゲームのガチャでは当たり前となった「提供割合(排出確率のパーセント表示)」ですが、オンラインオリパにおいては事業者や台によって表示の有無が分かれています。
本記事では、オンラインオリパにおける提供割合の表示義務、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)との関係、行政の動向について解説します。
現在、オンラインオリパ業界における提供割合の表示状況は過渡期にあります。
例えば、大手プラットフォームの「日本トレカセンター」は2026年8月19日に提供割合の公開を開始するなど、業界全体として情報開示の動きが進みつつあります。
オリパの販売は、法律上どのように位置づけられているのでしょうか。
| 法律・規制 | 該当する論点 | オンラインオリパへの適用 |
|---|---|---|
| 景品表示法(有利誤認) | 実際のものよりも著しく優良・有利であると誤認させる表示の禁止 | 「当たりが大量に入っている」と見せかけて実際は極少数しか入っていない場合、有利誤認に問われる可能性がある |
| 景品表示法(おとり広告) | 当選する見込みのない賞品を目玉として掲載する行為 | 最初から当たりカードを封入していない「当たり抜き」は明確な違法行為 |
| 古物営業法 | 中古トレカの売買・確認義務 | 各都道府県公安委員会の許可が必要(無許可営業は処罰対象) |
| ソーシャルゲーム自主基準 | JOGA等の確率表示・上限額ガイドライン | オンラインオリパは古物売買の性質を持つため、ゲーム業界の自主基準は直接適用されない |
現行法上、一般的な古物の売買において「提供割合をパーセントで表示しなければならない」という直接的な明文規定は存在しません。しかし、「当たりが残っていないのに残っているように見せかける」「確率を著しく誤認させる」表示を行った場合は、景品表示法の「有利誤認」や「おとり広告」に該当するリスクがあります。
オリパに関する行政処分や立件状況について、公表資料から確認できる事実は以下の通りです。
行政処分や立件の実績がないことは、直ちに業界全体に不正が存在しないことを意味するわけではありません。消費者庁への相談自体は増加傾向にあり、行政の監視の目は年々厳しくなっています。
トレカそのものではありませんが、デジタル資産のランダム販売に関して策定された「NFTのランダム型販売に関するガイドライン」(2022年10月・関係5団体)では、射幸性や透明性について重要な指摘がなされています。
同ガイドラインでは、提供割合の明示や排出結果の透明性確保が推奨されているほか、「販売会社が二次流通市場で自ら買取や転売を行うと『得喪を争う』関係が観念される可能性がある」と記載されています。
オリパ業界においても、こうした他分野のガイドラインや議論を参考に、自主的な確率表示を行う事業者が評価される流れが強まっています。
2026年現在、オンラインオリパにおける提供割合の表示は法的な義務として一律強制されているわけではありませんが、景表法上のリスク回避およびユーザーへの信頼確保の観点から、開示を進める事業者が増加しています。利用する際は、提供割合が明記されている透明性の高いサービスを選ぶことが基本となります。
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免責事項:本記事は法律情報の一般的な解説を目的としており、法的なアドバイスを提供するものではありません。具体的な事案については専門の法律家にご相談ください。
この記事の内容を踏まえて事業者を比べるなら、提供割合・排出履歴・交換ポイントの公開状況と、 第三者計測による還元率を先に見てください。 自分の予算で何が起きるかはシミュレーターで試算できます。