XやYouTubeには、強い当選報告が流れてきます。
「1回でトップ賞」
「神引き」
「PSA10きた」
そりゃ目に入ります。ハズレ画像を100枚並べる人より、20万円級のカードを引いた人のほうが拡散されるからです。
問題は、その投稿を見続けると「自分も数回でいけそう」と感じてしまうこと。
ここ、罠です。
当選報告が本物でも、あなたが次に当たる根拠にはなりません。
当選率1%と書かれていると、「100回に1回」と読みます。
これは間違いではありません。ただ、「100回引いた全員が1回ずつ当たる」という意味でもない。
100人が同じ条件で100回ずつ引いたとします。その場合、少なくとも1回当たる人は約63人。残りの約37人はゼロです。
3人に1人より多い。
100回引いて、何もなし。普通に起きます。
回数を変えると、こんな感じです。
| 引いた回数 | 1回以上当たる人の割合 | ずっと当たらない人の割合 |
|---|---|---|
| 10回 | 約9.56% | 約90.44% |
| 50回 | 約39.50% | 約60.50% |
| 100回 | 約63.40% | 約36.60% |
| 150回 | 約77.85% | 約22.15% |
| 200回 | 約86.60% | 約13.40% |
| 300回 | 約95.10% | 約4.90% |
200回でも約7人に1人は当たりません。
300回まで増やしても、20人に1人ほどはゼロ。つまり、「ここまで外れたから次は近い」とは言えないのである。
直前に99回外れていても、次の1回が特別扱いされるわけではありません。天井や救済が明記されていない限り、次は次です。
店舗にあるオリパ自販機は、50口、100口、300口といった規模が目に見えることがあります。箱の中から実物を減らしていく方式なら、ハズレが出るほど残りの当たり割合が上がる。
オンラインは違う台があります。
全国から同時に引かれるため、総口数1万、5万、10万以上という大型企画が珍しくありません。
仮に5万口の中にトップ賞が5本なら、トップ賞は1万回に1回の割合です。
数字だけ見ると「5本もある」と感じます。でも、一人が1,000回引いても、当たる割合は約9.5%。残りの90%以上はトップ賞なしです。
1回500円なら、1,000回で50万円。
重い。
しかも、これはトップ賞だけの話です。途中で中位賞が出ることはありますが、「トップ賞が5本ある」と「自分の予算で現実的に狙える」は別である。
上位賞に20万円級のカードが本当に入っていても、当たる人が少ないから企画が成立します。
オリくじの今日のラインナップを見る提供割合を公開している店/登録は無料ここ、意外と知られていません。
すべてのオンラインオリパが、実物の箱から一口ずつ取り除く方式ではありません。サービスによっては、画面に表示された割合で毎回抽選し、残り口数が減っても当たりやすさが自動では上がらないと説明しています。
オリパワンは、その方式を公式サポートで明記しています。
だから「残り100口なら全部買えばトップ賞が取れる」とは限らない。むしろ、残数だけを見て追うと危険です。
あなたが見るべきなのは、残り口数ではなく、その台の抽選方式と表示確率。箱型なのか、毎回同じ割合で抽選するのか。ここを混ぜると判断を誤ります。
当たりにくさを和らげる仕組みもあります。
一定回数まで引けば指定ランク以上が出る天井。500番目や1,000番目を引いた人に付くキリ番賞。最後の一口を買った人が受け取るラストワン賞。
うれしい仕組みです。
ただし、予算を壊す力も強い。
「あと10回で天井」
「残り30口だから全部買えばラストワン」
こうなると、最初に決めた金額が消えます。すでに使ったお金が惜しくなり、やめるほうが損に見えてくるからです。
でも、追加した10回分、30回分は新しい支出です。過去に外れた金額を回収してくれる保証はない。
私は天井付きの台を見るとき、天井までの総額を先に出します。途中の金額ではありません。天井まで行っても痛くない額か。それで判断します。
オンラインオリパは、外れカードをその場でポイントへ戻せます。
これが便利。そして、残高が減った感覚を鈍らせます。
たとえば1万円で1万ptを買い、1回500ptの台を引く。外れたら300pt戻るとします。
最初の20回で6,000ptが戻る。次に12回引けて3,600pt。その次は7回ほど。さらに4回、2回……。
全部外れたとしても、合計では40〜50回近く演出を見られます。
たくさん遊べた感はある。
でも、外れ一回ごとに500ptを使い、300ptしか戻っていません。毎回200ptずつ減っています。戻った300ptも現金ではなく、同じ場所でもう一度引くためのポイントです。
最後に残高が尽き、カードも全部ポイントへ替えていたら、手元には何も残らない。
これが再投入の怖さです。
何万円使っても当たらなければ、疑いたくなります。
気持ちは分かる。
ただ、1%の台を100回引いて外れる人が約36.6%いる以上、落選だけで操作を断定することはできません。1万回に1回のトップ賞なら、個人の履歴はもっと当てにならない。
不正を疑うなら、別の材料が必要です。
表示された確率と実際の抽選方式が違う。総口数や賞品数が途中で不自然に変わる。発送されない。規約と運用が食い違う。問い合わせても説明がない。
見るのはこっちです。
あなたを守る一番強いルールは、「当たるまで」ではなく「ここまで」です。今日は1,000円。今月は5,000円。外れても追加しない。
短いルールですが、効きます。
当たりはコントロールできません。使う額はコントロールできる。私はそこだけは絶対に手放さないほうがいいと思っています。
免責事項:掲載した割合は、各回が同じ条件で行われる場合の計算例です。実際の抽選方式、残口数、天井、賞品の売り切れ条件は事業者とガチャごとに異なります。参加前に販売画面と規約を確認してください。当メディアの自主基準として、20歳未満の方は購入しないでください。
この記事の内容を踏まえて事業者を比べるなら、提供割合・排出履歴・交換ポイントの公開状況と、 第三者計測による還元率を先に見てください。 自分の予算で何が起きるかは高額カードの相場とシミュレーターで試算できます。